本多:第二回コンペが開催するはこびとなりましたが、ラアトレさんにとってのこのコンペはどのような位置づけとなりますか?
脇田: 大きくは、社会貢献活動の一つととらえています。
「アイデアコンペ」と違い、「実施コンペ」ですので、実社会との接点が生まれます。
こうした学生が参加することができ、社会と接する機会を作ることが大切だと考えています。
本多:どんなアイデアを期待しますか?
脇田:昭和から平成になって、社会の流れも移り変わってきています。
昭和は個・個室を重んじる文化があったと思いますが、
平成では、再度、家族や、人との交わりが見直され、住み方が変わってきた実感があります。
そんな新しい住まい方を見てみたいですね。
本多:今年の課題は社長推薦の「ワンルーム」です。
確かに単身世帯の増加、世帯の細分化、独居老人等、様々な社会現象の舞台となっていますが、何か感じるところがあったのでしょうか?
脇田:特に単身者世帯に関しては、今までの単一的な概念ではない、
新しい形の住まい方が出てくる可能性が高いと確信しています。
そういったところも踏まえ、時代を半歩リードした提案があれば、
住宅産業に関わる人間として、我々もやりがいのあるものになると思っています。
本多:最後に、学生に一言お願いします。
脇田:アイデアは誰でも思いつきます。でも、それをきちんと形にすることが重要。
社会の中でも事業アイデアは出すことができても、それをビジネスにまで昇華しなくては意味がない。「アイデア」と「実施」の違いを、ラアトレのコンペを通じて、学んでいただきたいと思っています。
インタビュー:本多健/本多健建築設計室
まだコメントはありません。